Styleスタイル10月号の書評

スタイル書評

スタイルという雑誌の10月号に「ツレがうつになりまして。」の書評が載っていると知ったのであわてて本屋さんでスタイルを買ってきました。1ページほぼ使って大きく取り上げて下さっていてとてもとてもびっくりしました。(「載りますよ」という連絡を全然受けていなかったのです)

宮崎哲弥さんが書評を書いて下さっているのですが、またまたびっくりしたのが、宮崎さんがYOUで私が連載していた「てん・ブック」の読者さんだったこと!

宮崎さんは「てん・ブック」をずっと読み続けてくださっていたのですが、ある時漫画の内容が「突然ツレが専業主夫宣言をして会社を辞めてしまった」という展開になってしまい、違和感を持っていたんだそうです。(そりゃそうですよね、どーみても無理な展開)
それで「ツレうつ」を読んでその理由がわかったと書いて下さってます。

実は、この時、YOUでウツのことを描かせてもらえないかお願いしたことがありました。答えはNO。YOUにマイナスなイメージを持たせる内容は止めて欲しいとのことでした。でも、ツレはウツ病になり会社を辞めてしまった……。以前のようにただのまぬけな夫婦ネタで続けていくのにはウソを描かなくてはならなかったので、やむをえずあのような形で連載を続けることになりました。

YOUでの連載は後に「かわいいダンナとほっこり生活。」という本にまとまりましたが、「ツレうつ」を読んだ後にあの本を読んだ方は違和感があるかも知れません。それはYOUでは明るいこと、おもしろいこと、しか描けなかったためです。ツレが主夫をやっていた時期=うつ病だったから、なので、あの本もちょっとウソついちゃった本になるかも知れません。ごめんなさい。

私は頂いた「ツレうつ」の感想を読んでよく泣いてしまうのですが(やはり当時のことは相当辛かったんですね)この書評も読んで泣いてしまいました。そして漫画を描き続けてきてよかったなあって本当に思いました。どこかで誰かが見ていてくれているのですね……。
宮崎さん、本当にありがとうございました。

スタイル10月号

ちなみにこの表紙のスタイルです。
もうそろそろ11月号になっちゃうから見つけにくいかも。
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