ビン博士の本の表紙

先日の骨董ジャンボリーでビン博士のビン図鑑を予約したと書きましたが、「本の表紙」だけは在庫があったので受け取って来ました。
これです↓

原色壜図鑑表紙

ビン博士こと、庄治太一先生が作った「原色日本壜図鑑」の表紙です。
実はこの表紙だけで2,500円します。
「えええっ!?」と驚かれる方がほとんどだと思うのですが、この表紙は全て手作りなのです。
厚紙に青い紙を貼って、「原色日本壜図鑑」という刻印をして、穴を開けてヒモが通せるようにしてます。
この表紙に別売りの壜図鑑を次々とはさんでヒモを通して行く訳です。
博士によると、「昔の図鑑てこういう作りをしていたと思うんです。一冊ずつ増やしていって、この専用表紙にはさんでいくのです」とのことです。

最初の紙を貼る所はもちろんですが、全ての作業のひとつでもミスしたら売り物にはならないので、ものすごく時間がかかるし神経も使うのだそうです。
紙もこだわりがある高い紙なのだそうで…必然的に高額になってしまったとのことです。

この図鑑の中身も全て手作りなので一冊2,000円〜2,500円します。
ビン博士は「200号くらいまで作りたい」と言ってるので、それだけ揃ったら…結構な額になりますね。

でも、ビン博士がずーっと「こういう図鑑を作りたかった」という一番近い物が出来たそうなので、図鑑として考えるのより「芸術品」として考えた方がいいのかも知れません。
図鑑の内容も「レトロ」にこだわって、大正15年頃(と言っていたと思う)に使われていた旧仮名遣いで書いてあります。

今は本が売れなくて、逆に高額なこだわり豪華本をちょっとだけ作って売る…というのも出て来てるとニュースで聞いたので、博士の本、結構いけるんじゃない?と思いました。
こういう本はガラス壜マニアの他にも製本マニアの人も欲しがるのではないかなあ?レトロファンにも受ける気がする…。
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