浦河でのこと

北海道の浦河にある「べてるの家」取材から帰ってきました。
片道7時間かけて行ったので、1日目と3日目は移動するだけの日程でした。
真ん中の2日目にべてるに行って取材をさせていただきました。

普通は「取材」という形になると2時間くらい時間を作ってもらって集中してお話を聞く、という感じになるのですが、今回は取材相手の向谷地生良さんが超多忙だったので、向谷地さんと一緒に行動して空いた時間にお話を聞く…という感じになりました。
でもそのおかげでべてるに1日中いられたので、べてるの様子が良くわかったし、メンバーの方たちともお話が出来たし、思いがけず精神科医の川村先生にもお会いしてお話させていただくことが出来ました。

私のべてるの印象は「元気」と「健康的」でした。
重い精神疾患を持つ病気の人たちが集まってるのに「元気」で「健康的」っておかしいんじゃないの?って思うかも知れないけど、本当にそう感じたんです。
どうしてそう感じたのかというと、みんなが自分に素直で正直でいようとしてる。そしてまわりの人に対しても素直で正直でいようとしてる。と、思ったからです。

自分の弱いところや出来ないことを素直に認めて伝えるというのは、普通の日常生活では難しいことなんじゃないかと思います。(私なんてずっと認められなくて苦労してました)
べてるの人たちは弱いところを素直に認めて受け止めるということをしようとしていました。
そういうところは人間として健康的だなと感じました。
で、自分に素直だと自然体でいられるので「元気」だと感じたのかも知れません。

まだ、うまく「こんな感じだった!」というのを伝えられないんですけど、今私が伝えられる感想はこんなところです。

この当事者研究の本を出したら、実際に当事者研究をやってみたいと思ってます。
みんなで自分の弱いところを認めて、自分に素直になれたら良いなあと思います。
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