本を出してよかったこと

新刊『空気が読めなくてもそれでいい。』を出して本当に良かったなと思ったことは、私の身近な人にやっと私のことを理解してもらえた…ということです。
家族であるツレもそうですが、20年来の友だちにも「この本を読んでやっと貂々さんの謎がとけた」と言ってもらいました。

私が自閉症スペクトラムの非定型発達だということは3年前にわかったので、ツレにも友だちにも伝えていたのですが、私本人が言うことでは理解してもらえてなかったんだということがわかりました。
ということは、きちんと客観的な判断が出来るような状況にならないと、こういうことは理解してもらえないのだと思いました。

そして、定型の人は非定型の感覚が全くわからない、ということもわかりました。
定型の人から見たらあまりにも当たり前のことなので、非定型の私が全くわかってないということを理解できないのだというのもわかりました。

改めて、定型と非定型の壁は厚いんだなと…思いました。

私から見えてる景色を定型の人に伝えるためにはどうしたら良いのかなあと考えてます。

それからきっと、私の子ども時代のことを描くと、同じようなお子さんを持って悩んでる人や実際の当事者の子どもたちに届くような作品を作れるのかも知れないなと考えてます。

それから、発達障害の特性がどんなものなのかを、もっとわかりやすく読めるような本も必要なのかなと思います。(たぶん『空気が読めなくてもそれでいい。』でも難しいと思う人はいると思います)

そんなわけで、描きたいことがたくさん出来ました!
なんだかワクワクします。
そういうこともこの本を出して良かったなと思うことです。
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