カラマーゾフの兄弟

赤坂ACTシアターで行われている宝塚歌劇雪組公演「カラマーゾフの兄弟」を観てきました。
ロシア文学ということで「堅苦しそうな内容かな?」と思って見に行ったのですが、私としては横溝正史っぽいかな?と感じたので結構好きな作品でした。
出来ればもう一回観たい!無理だけど……。

宝塚にしては(ごめんなさい)お芝居の作り方が上手であきさせないし、一幕を見終わって「早く二幕が観たい。続きが知りたい」と思ったのは初めてかも。

最後はたたみかけるように「え?そうなの?」の連続で衝撃的な結末に胸のドキドキがずっと止まりませんでした。そして、人間ってイヤな生き物だなあ、でも悪いことに気づいて立ち直れるところが人間の良いところなのかも……などいろいろ考えました。

真剣に人間について考えていたら……宝塚お得意の「ショー」がはじまり、さっきまで人間の苦悩を演じていた人たちが満面の笑みを浮かべ「ロシア民謡」のメドレーを歌い始めるのです……。せっかく!せっかくさっきまでのお芝居の空気にひたっていたのに、いきなりそんなことされても気持ちがついていかない!

確かにショーは楽しいので好きですが、お芝居の内容を考えてつけて欲しい。それともつらいお話だったからお客様に気分を明るくして帰ってもらおうとショーをつけたのかな?
やーでも、やっぱり今回はいらなかったかも。
タカラヅカ | - | -