気がつくことの大事さ

数年前、私にマンガのお仕事が全くなくてダメ人間だった頃、私は「自分のやってみたかったことをやろう」と思い、吉祥寺の手作り雑貨屋さんが主催しているお人形教室に通いました。
当時そのお店にはイラストレーターさんや、人形作家さん、ぬいぐるみ作家さんなど、今まで私が出会ったことのない人ばかりが集まっていました。

そのお店で知り合ったひとりが今は編集者さんになり、私の本「ねたみパンダ」を作ってくださったことは、「ねたみパンダ」のあとがきにも書きました。

そして、最近気がついたのですが、そのお店には私の大好きな漫画家さん、岩岡ヒサエさんも来ていました。

当時はかわいいお人形を作る作家さんで、今と違う名前にしていたので、最近まで同一人物だと気づきませんでした。
私はその作家さんのお人形のファンで、ひとつ持っています。

漫画家としての岩岡ヒサエさんを知ったのはネットででした。「私の好きな空気のマンガだ」と思い、すぐに単行本を何冊が買いました。
その中でとくに「ゆめの底」はすばらしくて、私は感動して号泣してしまいました。

ずーーっと気づかなかったことが、ふとしたことでこんな風に気づけたっていうのは、私のアンテナがひろがっている証拠なのかなあ?と思ったりしました。
昔のダメだった私が、岩岡さんとしゃべったりしていたんだなあと思うと、ちょっと「そんなにダメじゃなかったのかも」と思えたりします。
や、今だからそんな風に思えるのでしょうけどね…。
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