感想メールたくさん頂いてます

「ツレうつ」の感想メール、毎日たくさん頂いてます。
お返事、なかなか書けませんが本当にありがとうございます。

本が出た頃の感想メールと最近の感想メール、内容が変わってきました。

本が出た頃はご自身がうつ病の方、もしくは経験した方、ご家族にうつ病の人がいる方ばかりだったのですが、最近は「もしかして私うつっぽいかも」という方の感想が増えたように思います。

「ツレうつ」を読んで「やばい」と感じたので病院に行こうと思った、という感想や、「私も気をつけようと思った」という感想などなど。この本が予防薬のような形になってくれたらとてもうれしいです。

うつ病に苦しんで私と直接連絡を取りたい、と言ってこられる方も何人かいらっしゃいました。でも、ごめんなさい、私には何もできません。

この本で私のことを「包容力があってしっかりしている」と思ってしまってる方がいらっしゃるようなんですけど、本当につい最近まで(去年まで)ものすごいマイナス思考のかたまりで、何をやってもうまくいかないダメダメ人生を送ってる人間でした。風水のドクターコパ先生に言わせると「近づくと運が逃げるのでなるべく避けましょう」と言われるタイプです。
だから本が売れたことも、私のことを「すごい」と言ってもらえることも、ずっとダメダメ人生を送ってきた私にはいまだに信じられません。

こんな私がひとつだけ自信を持って言えることは「素直になると楽になれる」ということかなあって思います。イヤならイヤって言えばいいし、好きなら好きって言えば良いんだと思います。自分にとって何をしたら楽しくて、何をしたらツライのか……考えて実行したらいいんだと思います。そしてツライことはなるべくしない方がいいと思います。

でも、うつ病になっちゃった人はそれを考えることが出来ないので、近くにいる人がその人にとってどうしたら一番良いのか、考えてあげてください。
考えたら素直に言ってあげてください。
いつまでもためらって「言いたいけど、言えない」ではダメです。
そのままにしてほっておくと、病気は悪くなる一方です。

いろんな人が本に書いていますが、幸せになりたかったらなりたいと素直に口に出さなくちゃいけないんだと思います。
だけどうつ病の人は幸せになりたいなんて口には出せません。そういう状況じゃないからです。だったらせめてまわりの人だけでも「幸せになるぞ」って言えばいいんじゃないかって思います。病気じゃない人は「気の持ちよう」で心が変わってくると思います。

うつ病を経験した後、生きるのが楽になったね、って言えるようになるといいですね……。

これから冬至にかけて日照時間が減るのでうつ症状が出てくる人が増えてくる季節です。
なるべく睡眠をしっかり取って当たれるようなら日光に当たってくださいね
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