5年ぶりの着物

近くの小学校で盆踊りがあったので着物を着ました。
5年ぶりの着物です。

「もう私の人生で着物は着ないだろう」と思い、骨董市などで買った古い着物はほとんど洋服やバッグにリフォームしてしまったのですが、新しく買った着物は「それでも万が一、着る時が来るかも知れない」と思い、残してありました。
うーん、ホントにそんな日が来るとは……。

どうして着物を着ることになったかと言うと、いつものよう猫実珈琲店さんにお茶を飲みに行ったら、あらまあ、店長さんが着物姿じゃありませんか。
「今日は盆踊りだから、がんばって着物着てきました。」
ナデシコ柄の着物に猫の刺繍の入った帯、前掛けをしてたすきがけで珈琲を入れてました。

「今日盆踊りに来る時は是非着物着てきてください」と店長さんに言われて「いやいや、私はもう。でも息子は甚平着せてきますね」と最初は着るつもりはなかったのです。
でも、家に帰ってきて「近所だし、苦しくなったらすぐ帰ってこられるし、ちょっと着てみようかな」と考え直したのでした。

浴衣はもう持ってなかったのですが、夏の着物はいくつか持っていたので、それを浴衣がわりに着てみました。シロクマと雪の結晶模様の着物に花模様の帯です。
「着物着てます!」って感じになっちゃうとアラが目立つので、「洋服みたいに着物着てます」みたいにごまかして着ました。

5年ぶりの着物なので着方を覚えているか不安でしたが、やっぱり一度経験したことは忘れませんね。適当でいいならすぐに着られました。
久しぶりに着てみて思ったこと。
「やっぱり動きにくーい」(コドモをだっこしたりするの大変)
「暑ーい」(いくら夏物とはいえ、半そでの洋服にはかなわない)
「物を取る時袖がじゃま」(何度かテーブルのすみに引っかかった)

着物自体は好きなんだけど、こういう「不便さ」がどうしても辛くなります。
家に帰ってきて洋服に着替えて、「やっぱりこっちのが楽だー」と一息。
でも……時には「不便さ」が心地良く感じるときもあるのですよね。また、いつか機械があれば着物着たいかも。
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