損な性格

先日行ってきた宝塚のレポートです。



はじめての宝塚大劇場で4回、観劇をしました。その時のことをちょこっと書きますね。

1回目はss席という豪華な席で観られることが出来ました。前から4列目の席です。いつも遠くからあこがれのスミレさんを観ていると必ずss席のお客様の顔をじっと見つめているのを見て「いつかss席に座ってみたい!」と思いがんばってチケットを取ったのです。でも、席に座って公演がはじまってすぐに後悔しました。舞台から近すぎて舞台の全体が見えなくて話の筋を追えなくなるのです。私は目の前に来た生徒さんをじっと見てしまい中央に立つスミレさんを見逃す始末で「ああ、失敗!私にこの席は無意味!」と思いました。そしてフィナーレであこがれのスミレさんが目の前に来てss席を見てくれましたが私は近すぎて恥ずかしくて下を向いてしまいました。ホントに意味がないですね……。

2回目は14列目で観ました。s席です。ここは舞台の全体が見渡せるしほどよい近さ。やっとほっとしながら観劇できました。うんうん。良い感じ。でも空調の真下だったようで頭の上からガンガン寒い空気が降りてきて完全に冷えてしまいました。

3回目は28列目。A席の一番後ろで観ました。はじめて一番後ろに座ってみたのですがやっぱり生徒さんの顔は小さくてよく見えませんね。そしてA席の空気はゆるい……。お孫さんにねだられて一緒に来ているらしきおじいちゃんとか奥さんに無理矢理連れてこられてるらしきだんなさんとか、「よくわかんねーけど付き合いで来た」という雰囲気のお客さんが多かったです。それに公演中に荷物整理をしているおばちゃんとか(ずっとカシャカシャとビニール袋の音をさせていた)公演の途中で一斉に帰り出す団体さんとか(時間が足りなかったらしい)s席とは違った空気が漂っていて私もすごく気楽に観られました。はじめて見に行く人はA席の後ろがおすすめかも。

4回目は17列目で観ました。ここもちょうど良いお席でした。11列から20列目くらいが観劇にはちょうど良いのかも知れません。私たちの席のうしろは何かの巡礼ツアーの人たちで、みなさん肩に「○○巡礼」という手ぬぐいみたいなのをかけていました。もちろん宝塚ファンというわけではなく、ツアーの途中に観劇が組み込まれていたという様子でした。この人達の反応を聞いてるのがおもしろかったです。主人公の女の子が毒と知らずに飲んでしまうシーンに「あーあー飲んじゃったよ」って言ったり、深刻なシーンでもおもしろいと「ぷっ」と笑ったり、なんだか素直で良いなあと思いました。この人達が一番盛り上がっていたのがラインダンス。「これこれ、宝塚歌劇はこれがなくっちゃ!」と言う感じに拍手をしてました。そして最後にスミレさんがでっかい羽根をしょって大階段から下りてくると「でっけーなあ」と歓声をあげていました。

ちなみにss席に座ってた時、私の10人くらい隣りに君島十和子さんご家族が座ってました。ものすごーく細くてものすごーく美人な人がいるなと思ったら十和子さんでした。ああいう人は民衆にまぎれていても光ってるからすぐにわかるものなんですねえ。まぶしく輝いてました。

それから私は2階席があんまり好きじゃないので全部1階で観ました。2階だと舞台を見おろすのでそれが好きじゃなくて……。でも、2階席から観てみるとまた雰囲気が違うのでしょうね。

細川貂々のHPはこちら http://www.hosoten.com/
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