みんな頑張って生きてる

昨日、お友だちに会ったんですけど、『生きづらいでしたか?』を2冊買ってくださったそうです。
その子は今までも私の本が出るたびに買ってくれるんですけど2冊っていうのはあんまり無かったんです。
なので「どうして?」と聞いたら「この本は自分が気づけなかったことをいろいろ気づかせてくれるから」とのこと。

でも私は「べてる」や「そーね」などちょっと社会からはみ出た人たちを取材して書いてるから、友だちのように社会的にしっかりお勤めもしてて上手く立ち回れてる人たちに、この本はどう見えるのかなあって心配だったと話すと、「社会からはみ出してる人たちのことが書かれているから、ずっと自分の中に閉じ込めてきた擬態の部分に気づくことが出来た」と言いました。

それで自分が社会にどれだけ擬態して生きてるか、「世間の目」を意識して恐怖に感じて生きてるかを話してくれました。
私はビックリしました。
彼女は頭が良くてトラブルがあっても上手く立ち回って解決して、みんなに信頼されててしっかりしてる人なんです。

「この本を読んだら、本人がふだん気づいてなくても誰でも何かしら自分が我慢してることに気づくと思う」と言いました。
友だちがそういうふうに読んでくれたことはとてもうれしかったです。

あと、ネガティブを抱えながら生きてる人たち(私も含めて)は、一般の人の心の底に隠し持ってるネガティブに気づかせる役割があるのかも知れないなあって思いました。
私にも役割はあるんだ!って更にうれしくなりました。
本のお仕事 | - | -