ブームの名残

何年か前、着物ブームがありましたよね。
私も着物生活にあこがれてたくさん着物を買い込みました。着物の着付けの本もたくさん買いました。そして、実際に着てお出かけしたりしていました。
でも、最後に着物を着たのは去年の1月のことだと気が付きました。
もうほぼ2年前から着物を触ることも見ることもしていないのです。

当然、どんな着物があって何を持っているのかも忘れてしまいました。着物の着方なんか全く覚えてません。

考えたらあの頃はツレに「着物なんて絶対むいてないからやめろ」と言われていたのに、意地で着続けていたように思います。人と違う格好をして自分なりの個性を出したかったのかも知れません。(いわゆるコスプレみたいな感じ?)

着物は……着なくてもいいのならこんなに楽なことはないなあと思います。
着物を着るとき毎回本を見ながら着ていたので、出かける3時間前から着付けをはじめます。半日がかりです。でも、そんなに長い時間かけて着ても絶対に上手に着られることはありませんでした。それに、着物を着るときには下着から何から全部専用の用具が必要で、それらの使い方を覚えるのも大変でした。しかも間違ったやり方をしてると年輩の人に後ろ指さされる感じでしたし、すっごくすっごく苦労しました。

あと、早く歩けない、たくさん物が食べられない、電車で吊革に掴まれない、和式のトイレが超大変、イスに座るのも疲れる……長く着てると必ず着崩れします。
私は着物を着て夜遅く帰ってきた時は「もう誰にも見えないからいいや」と大股で歩き、裾の方はビロビロのデロデロでした。

うーん、思い返してみても私には着物は向いてないのだと思います。
着物をかっこよく着られたらステキなんでしょうけどねえ……。

と、いうわけでブームの名残の始末をどうしようか、考え中です。
とりあえず骨董市で安く買った着物は自分でほどいて布にして保管しておこうかなあと思ってます。自分で洋裁ができたら洋服にリメイクできたのになあ。
うーんうーん。
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